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韓国インターンシップレポート【10】

23.05.25

韓国インターンシップレポート、第10回目の今回は「パラダイスカジノ ウォーカーヒル」第2期生の3人目、岡本さんのレポートです。

第一回目から読む方はこちら

 

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<到着から入寮まで>

現地到着後、空港のウォーカーヒルカウンターに集合、外注の大型タクシーにて寮へ向かいました。指紋認証の登録、部屋決め後スーツスタイルで3階特設練習場に集合しました。その後営業場に向かい、カジノ内の案内をしていただいた後、上長の皆様へご挨拶しました。

準備していただいていた職場のロッカーを確認し、案内を終え寮に戻ります。1期生の方に寮を案内してもらいその後全員で食事をし、一日目は終了しました。最初の土日と、研修開始後の二週間は土日お休みをいただだけるようです。

 

<第1週目:研修開始!>

さて、週が明けていよいよ研修開始です。バカラのレジュメにそってパラダイスシティのハウスルールを習います。

ゲームルールは全員理解しているためパスし、まずは用語を習います。似ているけれど違う用語が多いためこんがらがります。発音の違いも多いです。

次にコールを習います。ウォン、ウォンの札束、日本円、ウリ銀行ウォーカーヒル支店発行小切手(ハウス)、ドロップシートと呼ばれるウォーカーヒル内専用の両替もあるため手順がそれぞれ異なることを学びました。

その後、配当や回収順などのディーリングを習いました。配当後5%コミッションを引くのが慣れるまで非常に難しかったです。

研修2日目はそれぞれバカラのディーリングをしながら、たまに集合して追加のコールを習います。カラーチェンジ(チェックチェンジ)、キャッシュ(カラーカミングイン)、ハウス小切手以外の小切手などです。

研修3日目頃からそれぞれ苦手分野が出てきて、個々での練習が増えてきます。バウチャーやクーポン類も習います。バカラテーブルをもう一台置いていただいて、様々なオプションベットを習いました。

4日目からはブラックジャックの研修もはじまり、スクールとの違いを主に学びました。

初週の研修ではディーリングの他にも、新しいシューの開け方や、顧客情報を入力するテーブル付属のパッド(webpad)の使い方を習いました。教育係のチョ先生が作ってくださった日本語翻訳版の説明書を元に実物の確認しました。

研修以外にも人事から給与の説明を受けたり、制服の採寸を行ったり(サイズの合わないものは別で仕立てて頂いています)、銀行口座を作ったりしました。

 

<第2週目:いよいよ現場へ!>

研修を始めてから2週目初日、バカラのテストを午前中に行い、合格したら午後から現場へ。「合格しなかったらもう一週間研修」と言われていましたが、第2期生3人とも全員無事合格

ということで午後には全員で営業場に向かい再度案内・ご挨拶の後、いよいよピットの中へ。現場初日は、3人のうちひとりはファンジョン(両替等の雑務)、他のふたりはテーブル横に座って見学させていただきました。

現場2日目からは実際にディーリングを始めました。シフトは本来のシフトと別で教育としてシフトを組み、その中で交代しながら実際のゲームテーブルに入りました。横についてくださる先輩ディーラーにwebpadの入力もしていただいて、とりあえずバカラのディーリングだけ集中して行いました。休憩ごとにチョ先生が注意点を指摘してくださいました。

学んだ点の中で、実際のカジノではスピードよりも正確性と美しさが重要ということが一番重要と感じました。日本ではポーカーが流行りスピード重視のディーリングが意識されがちですが、こちらではゆっくりディーリングする方が良しとされています。「動き一つ一つに理由があるため、ないがしろにしていい動きは無い」ことを肝に銘じます。

また「効率化のために変わってきているディーリング」も学べました。ウォーカーヒルではディーラーへの信用度が高く、手のフラッシュは交代時とテーブル外に手が出たときだけ行うことになっています。メンバーシップカード等をお客様から受け取るときも、本来であればテーブルに置いてもらうのですが、受け取った手の表裏をその場でカメラに見せれば手渡し可能でした。

 

<苦労した点>

大きくわけて三つあります。

1) チェンジする通貨の種類の多さ
ウォン、外貨、ハウス小切手、他行小切手、ドロップシート、ラッキーチップ、バウチャー、札束。それぞれ手順が異なる為覚えるのが大変!

2)ディーリングの癖
配当回収順等が習ったものや今までやってきたディーリングと違うのは当然のこと、チップの並べ方や、テーブルの空間の使い方、視線や意識を向ける方向はなかなか治らず、治すためにゆっくりディーリングして染みつかせるのが大変でした。

3)座っていないお客様のベットやスクイーズするお客様の把握
チップの配当ミスやコールミスはまだしも、カードに関するミスは取り返しがつきません。違うお客様にカードを渡したり、自分でカードオープンしたら大問題!ですが「同額を賭けたお客様どちらが絞るのか」「バウチャー、クーポンを同時に賭けられている状態で誰が絞るのか」「手元に複数枚飛んできているチェンジ要求のチップは誰のものか」等、常にお客様の動きに注視するのは非常に大変で、ひと苦労です。

また今後は、webpadの入力もディーリングと同時に行わなければならなくなっていきます。平均ベット額、平均ベット確率、お客様の持って来たチップの額の入力などを同時にこなすためにもディーリングは無意識に出来るレベルに上げる必要があります。

 

<楽しかったこと>

つたない韓国語が伝わったときです!
数字と簡単な挨拶だけは覚えて行きましたが、使いそうな単語もハングルを覚えてから行けばよりコミュニケーションが取れると思います。

ディーリングもミスなく出来たり、goodサインをフロアから頂けるとホッとします!

 

レポートby韓国インターン第2期生 岡本 優樹さん(写真右)

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チョ先生がインターン生のために作ってくださったwebpadの日本語翻訳版は、なんと30ページを超えるボリューム。そこまでしてくださる懐の深さと器の大きさに頭が上がりません。いつも本当ありがとうございます。

 

では、次回の更新をお楽しみに!

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