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成田カジノ構想 6割「検討時期」

10.05.21

 成田空港を活用した経済活性化などを話し合う「第4回成田空港緊急戦略プロジェクト会議」が20日、千葉市内で開かれ、森田知事が打ち出したカジノ構想について同会議委員を対象にしたアンケートの結果が公表された。委員18人のうち半数以上の11人が「検討時期に来ている」と回答。会議座長である森田知事は、会議後、報道陣に対し、「ある程度の方向性を示し、意見を聞きたい」と述べ、6月下旬の次回会議で複数の構想案を示す考えを明らかにした。
 
 同会議は経済団体や空港・航空会社など交通事業者、成田空港周辺市町などで構成。アンケートには委員15人から回答があった。
 
 カジノの検討の是非については、11人が「検討時期に来ている」と回答し、「時期尚早」は1人、その他が3人。カジノの設置場所(複数回答)は「成田空港かその周辺」が11人で最も多く、「東京湾周辺」が7人、「アクアライン接岸地」が2人だった。
 
 カジノに期待する点として、9人が雇用創出や観光客増に伴う経済効果を挙げた一方、懸念する点では、8人が治安確保・暴力団対策が必要とし、地元の合意形成がカジノ整備の前提とする声もあった。
 
モーターショー移転知事「引き続き協力」 幕張メッセ(千葉市)で開催してきた東京モーターショーの会場が、来年は東京ビッグサイト(東京都江東区)に変更されることが20日、日本自動車工業会(自工会)から正式に発表された。
 
 100億円前後の経済効果があったとされるビッグイベントを失った県経済政策課は、自工会との協力を維持しながら、音楽イベントや学校の式典、入学試験などの誘致に力点を入れる考えを示している。
 
 森田知事は、「自工会とはこれまでの関係を生かしながら体験型のイベントなどの誘致や創出に向けて、引き続き協力する。こうした取り組みで、メッセや周辺ホテル等の一層の利用促進に努めたい」とコメントを発表した。
 
普天間移設問題で知事が首相を批判 森田知事は20日の定例記者会見で、米軍普天間飛行場移設問題を巡る鳩山首相の対応について「日本国の国防なんだから。総理にはしっかりとしたリーダーシップをとってもらいたい」と注文をつけた。
 
 また、鳩山首相が沖縄県の負担軽減に向けた協力を全国知事会に求める考えを示していることについて、「普天間問題が燃えさかっている時に全国の知事を集めても、火の粉を拡散するようなもの」と批判。「普天間問題をしっかりとやってから原点のことをみんなで考えるやり方をしないと」などと語った。
 
生活保護世帯の自立支援で千葉市初会合 千葉市は20日、生活保護世帯の自立支援強化を目的に設置したプロジェクトチームの初会合を開いた。熊谷俊人市長は「生活保護の適正な実施と就労・自立支援に全市を挙げて取り組む」と決意を語った。
 
 同チームは、次長級以上の委員会と、主に課長級の幹事会で構成。幹事会ではケースワーカーの確保や生活保護世帯の市営住宅への入居促進などについて検討し、委員会で最終的な施策を決める。
 
 初会合では、増加を続ける生活保護費や就労支援の課題などについて報告が行われ、チームが打ち出す施策の事業費を2011年度予算に盛り込むなどのスケジュールを確認した。
 
 
2010/5/21 読売新聞

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