JCS column
なぜIRがあると観光客が増えるの?
16.08.16
小池百合子都知事が就任以来、IRの誘致に積極的な姿勢を各所で表明しています。IRが東京の魅力のひとつとしてより多くの観光客を惹きつけることになるとよい、との考えを示しています。
反対意見の中には「ギャンブラーばかり集めてどうする」「街がすさむ」といった声も聞かれます。しかし、ここには大きな誤解があります。
IRは、イコールカジノではありません。カジノはあくまでもIRの一部です。そして本物のIRとは「ホテルにちょっとカジノがくっついた程度のもの」でもありません。ショッピングモール、大型会議施設、家族で楽しめる遊戯施設、劇場、そのどれをとっても今の日本にはないスケールのものが、一堂に会する場所です。
例えば、マカオやラスベガスといったカジノのイメージしかないような場所も、実は家族で行って一切カジノをやらなくても十分楽しめます。カジノ以外の娯楽もいっぱいあるからです。
マカオなら、ギャラクシーには「世界最長の流れるプール」があります。宿泊客しか利用できないので日本の夏休みのプールのように「ただ人にもまれて流れるだけ」ということはなく、ゆったりと楽しめます。また昨年オープンしたばかりのスタジオシティには、世界初の8の字観覧車(ビルの上ではなく中に埋め込まれている!)や、ハリウッド映画をモチーフにしたアトラクションなどエンターテインメント要素が満載!
参考
ギャラクシーマカオのプール「グランド・リゾート・デッキ」(本国サイト)
スタジオシティ・マカオ(本国サイト)
またラスベガスなら、マライア・キャリーやセリーヌ・ディオン、ブリトニー・スピアーズなど数々の世界的大スターが常設公演を行ってきたことが有名ですよね。また昨年行われたボクシング世紀の一戦「マニー・パッキャオvsフロイド・メイウェザー」。ファイトマネーが史上最高、300億円を超えるとまで言われたこの対決は、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・ アリーナが会場でした。このような世界的ビッグ・イベントを招致できるのもIRの大きな魅力です。
参考
ラスベガス シーザースパレス マライア・キャリーのショー(本国サイト)
そしていずれの場所でも「カジノエリアにはまちがっても子供がうっかり侵入したりは絶対にできない」ようになっています。
このように、あらゆる楽しさがケタ違いの規模で詰まっているのがIR。IRで呼びよせることができるのは、決してギャンブル好きの人だけではないのです。あくまでも総合エンターテイメント施設として、あらゆる人にあらゆる魅力を提供するのが本物のIR。そのスケール、クオリティどれを取っても「未だかつて日本に存在したことがないもの」です。
ゆえに日本では、まだ多くの方が本物のIRを見たことがない分、一般にご理解いただくのがなかなか難しく、議論がかみあわないことも多々なのですが、これからも頑張ってその魅力と恩恵をお伝えしていきたいと思います!
…でもやはり百聞は一見に如かず、もしIRがある海外に行く機会があったら、一足先に是非ぜひ覗いてみてください。そこには見たことのない世界が広がっていますよ!
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